プログラムのコーディングに勝るとも劣らない重要な作業である画像加工について解説していく。もしあなたがデジタルコンテンツを制作した経験が豊富で、PNG等の画像ファイルづくりに通じているならば、サラッと読み飛ばしてかまわない。そうでないならば、ここで紹介するテクニックは売上に直結する大切なものばかりなので、ぜひじっくりと読み進めてほしい。

画像がとっても大切なワケ~強調してもしきれない

ITの開発現場に馴染みがないひとには意外に思われるのだけど、実は多くのエンジニア、プログラマーはデザインが苦手だったりする。趣味でやっているひともそれなりにいるけれど、やっぱり多くのひとはデザインは関わりたくないと思っている。

たしかに、要求される技術や才能はまったく違うといってもいいかもしれない。たとえば、プログラミングで重要なのは論理的センス、数学的センス、試行錯誤を繰り返す試験的な要素、つまり理系っぽいアタマの使い方といっていいだろう。

ところが、デザインの場合は、もっとアートな感覚が大切だ。ロジカルな局面というのはあまり思いつかない。それより、美的センス、直感が重要になってくる。そういえば、PhotoshopやIllustrator、Fireworksといったデザインをするためのアプリケーションも、ひたすら機能が並列にずらーっと並んでいて、あまりロジカルな作りになっていない。(操作を憶えるまでやたらと使いにくいし・・・。)

こんなかんじなので、IT企業内でもデザインと開発はたいてい違う部署になっていて、ついでに仲も悪かったりする、本題とは関係ないけど(笑)

そんなこんなで、JAVAやC言語などいろんな言語を使いこなす一流プログラマーでも、PhotoshopやFireworksといったグラフィック加工ソフトは使えない場合も多い。

ところで、大手書店に行けば、ウェブアプリやスマホアプリ開発の書籍はいろいろ並んでいる。けれどもその著者の大半(ほとんど全て?)は、開発系のひとばかり。そのせいかどうかはわからないが、画像デザインについてほとんど触れていない本ばかりだ。

「初心者のための◯◯開発」なんてタイトルがついていても、ウェブアプリだって、スマホアプリだって、デザイン作業なしには作れないと思わないか?なのに、iPhoneアプリの入門書でも、「作るべき画像のサイズ」は載っているけれど、「じゃあ、どうやって作ればいいのか」についてはまったく書かれていないのがあたりまえ。

開発者からしたらそれは別の分野だし、まったく別の作業だから、別のひとが書いた本でも参照してほしい・・・・ということかもしれない。けれど、いわゆる「ITの人」以外にとっては同じジャンルの作業に見えるのでものすごく違和感がある。

ここでちょっと考えてみてほしい。自分たちが何かを購入するときは、デザインをとても重要視しているのではないだろうか。車や洋服はとてもデザインが大切だ。雑誌なら表紙、書籍の装丁は売上に直結する要素だし、カフェやレストランだって店の外観、内装が大事なのは言うまでもない。デザインを重視したApple社はマイクロソフトやGoogleを抜いて時価総額世界一になった。

デザインの要素が最も問われるのがインターネットの世界といえる。なぜなら、実物を手に取れない以上、「商品画像」や「ウェブサイト全体」がまっとうなデザインをしているかどうかが品質を判断する重要な基準になっているからだ。

いくら言葉巧みなセールスレターが書かれていたとしても、商品写真や、サイトのデザインが素人臭かったらそこから買うだろうか?デザインは信頼性の一部、それもかなり大きな部分を占めているのだ。今の時代ののネットユーザーは、パッとひと目見た瞬間に、そのサイトにとどまるか立ち去るかを判断している。パッとみてショボいサイトはすぐにおさらばというわけ。

このことはAppStoreでの状況でもまったく同じ。面白そうなアプリを探した経験があるならわかると思うけれど、もしアプリのアイコンのデザインがパッとしなかったら、そのアプリはまず無視される。そのうえタイトルまでイケてなければ、もう100%存在しないも同然。まったく視野に入らなくなる。アウトオブ眼中(死語)

購買プロセスにおける最大のハードルは、アプリの紹介ページを読んでもらうことだ。他のネットビジネスとくらべても、この最初のハードルが異様に高いのがアプリビジネスの特徴といえる。

おそらく、競合がたくさんあって、それこそ画面いっぱいに似たようなアプリのアイコンが表示されるのがその原因だろう。AppStoreの検索ボックスに「F1」とか「戦闘機」とか入力して検索してみるとその状況がよくわかる。

このような理由から、アイコンの出来はアプリ売上を大きく左右するというわけだ。

そして、次に重要なのがアプリの画面キャプチャ(サンプル画面)だ。アプリの紹介ページにアクセスしたら、訪問者が次にチェックするのはアプリのサンプル画像で、もちろん紹介文ではない。とにかく、見た目、印象、アプリの中身、操作性、機能・・・・なんでも画像、画像、画像で判断。そして、忍耐力とヒマがふんだんにある人だけがテキストを読む(笑)いや、これは冗談。ん、事実かな?

サンプル画面は、機能を理解してもらうだけでなく、できるだけ見栄えがいいものを掲載して、購買意欲をそそるようにしたい。アプリアイコンだけでなく、キャプチャするアプリの画面もとても大切というわけだ。

さて、ここまでくどいくらい強調してきたことをひとことでまとめるなら・・・

「画像で手を抜くな!」

となる(笑)

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